医療法人は社員決定で院長が追い出される
開業医で注意するべきたったひとつのこと。
それは、"社員を誰にするか" なのです。
医療法人の意思決定は3人で行う
- 医療法人は意思決定を3人で行います
- 3人とも医師である必要はありません
- 多くは、院長と、妻と、もう1人の誰か、です
結論から言えば、院長が、他の2人と仲が悪ければ、解散や、院長交代の危機が潜んでいます。
つまり、安全な医療法人経営は、健全な人間関係の上に成り立つのです。
これが、ワンマンが通用する株式会社との大きな違いです。
健全な人間関係の上にしか医療法人は成立しない
- 株式会社との大きな違いです
株式会社と医療法人の比較
- 議決権の3人を誰にするかが重要です
- 院長と、残り2人を決めます
- 残り2人と仲違いすると、院長が追い出されます
株式会社 | 医療法人 | |
金銭等の払込者 | 株主 | 拠出者 |
議決権を持つ者 | 株主 | 社員3名以上 |
最高決定機関 | 株主総会 | 社員総会 |
議決権数(重要) | 持ち株数に応じて | 1人1票 |
業務執行機関 | 役員会 | 理事会 |
役員 | 取締役 | 理事 |
代表者 | 社長 | 理事長 |
株式会社では、社長が全株の51%以上を保有して、自分のやりたいように経営していくのが普通です。
しかし、医療法人は、持ち株という概念がなく、1人1票で、平等です。
そのため、院長が、残り2人の社員(通常は家族)と仲違いした場合は、院長が創業者でも、クリニックから追い出されてしまう場合があります。
院長が追い出されるクリニックがある
- 院長と妻が長年、仲が悪かった場合に起きます
- 妻と娘が女の絆で結託して、院長(創業者でありパパ)を追い出せます
- 娘がドクターにならないと生じ得ない問題ですが、驚異的な潜在リスクです
普通の株主総会
- 普通は創業者の株主保有率が半分以上
- 創業者が自由に経営できる
医療法人で起こりうる事件
3人で行う社員総会では、院長以外の2人が手を組むとタイヘンなことになります。
それを抑止するためには、普段からの関係性が大切です。
①創業者の院長が、長年 関係の冷え切った妻に追い出されるパターン
②一緒に創業した先輩ドクターが後から入った後輩ドクターに追い出されるパターン
医療法人のメリット・デメリットなどは過去記事にupしてます
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リスクは前もった準備で回避できる
- 普段から、感謝の気持ちを示したり、贈り物をしたり、前向きな気持ちを示す事が大切です
まとめ
- 下剋上は、医療法人化の最大リスク
- 関係者とは、普段から前向きなお付き合いをしていこう
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