首の診療ができると患者が増える

 

首にトラブルがある患者さんは多い

首のトラブルは、骨も血管もどちらもあります。

首になにかあると患者さんはとても怖がります。

くび診療で患者が増える

  • 整形は血管を見ません
  • 内科は頚椎を見ません
  • 耳鼻科でも首の腫れは見ません

首は患者さんが心配している2つの解剖が詰まってます。

  • 頚椎
  • 首の血管

しかし、患者さんはどちらも区別がついていません。

患者さんは血管も頚椎も区別がついていない

  • "狭い" と言っても血管が狭いのか、脊柱管が狭いのか、わかってません

実際のところ、患者さんは頚椎も首の血管も、区別はついていません

でも「首の病気=恐ろしいもの」というイメージは強く持っているようです。

特に首のうしろが痛い時にどれだけ怖いかを伝える事は、その後の通院を促すためにも重要です。

椎骨動脈解離は医者にとってもおそろしい
  • 椎骨動脈解離は、首の痛みが発症して数日で命を落とすことあり

ごま氏

首の後ろが痛いときは椎骨動脈解離の可能性もあるんだよ、と伝え続ける事はとても重要

↓↓首を回したら椎骨動脈解離で麻痺になった方の記事です↓↓

「首ポキ」で脳卒中、左半身まひで入院 米男性

首の痛みを覚えて伸ばそうとしたら、ポキッという音。次の瞬間、左半身がまひし始めた――。米国の男性が取材にそんな経験を振り返った。

くび診療で必要な機械

  • 頚椎レントゲン 初期費用200万くらい
  • 頚動脈の超音波検査 初期費用500-600万くらい

これは大きく2つです。

  • 頚椎レントゲン 初期費用200万くらい
  • 頚動脈の超音波検査 初期費用500-600万くらい

この2つができると収益は飛躍的に伸びます。特にエコーは定期フォローで継続的に収益を上げる事ができます。

どちらも保険点数は高い
  • 頚椎レントゲンは1回5000円くらい
  • 頚動脈エコーは1回4000円くらい

レントゲンの方が収益は有利?

頚椎のレントゲンは頚椎症をひっかけるためのもの。 変性疾患なので何回も撮影できません。

一方、頚動脈エコーは所見があれば追跡することになるので、数か月~1年に1回程度エコーを撮ります。

エコーの方が定期フォロー患者さんが積みあがっていき、患者数が減ることはありません

ごま氏

頚動脈プラークはエコーフォローの対象です。きちんとフォローしてあげれば初年度から患者数が減る事がありません

くび診療、なぜ患者が増える?

頚椎レントゲンが撮影できると、肩こり、首の後ろ痛み、手のしびれ、の検査ができるからです。

実はこれらで困っている患者さんはめちゃめちゃ多いです。

ごま氏

手のしびれる方は、頚椎レントゲンを積極的に提案しています

もし首の骨が折れてたら!?

首の骨が折れている方がクリニックに来ることはほぼほぼないように思います。安心してください。

首の骨が折れるということは転落か交通外傷で、かつ、手足が多かれ少なかれ麻痺している事が多いです。

  • 手足が麻痺している → クリニックに来れない
  • 外傷機転が激しい  → 目撃者が救急車を呼ぶ

いずれにしろ、クリニックに来ることはないでしょう。

首の血管が詰まっていたら?

これもほぼないでしょう。もしプラークが3mmくらいあればさすがに「おっ」と思うはず。

その時もノウハウがあります。

くびエコーやったことない!

大丈夫です。エコー買う時にメーカーと交渉しましょう。

買うから頚動脈のエコー教えて!って。1日か、少なくとも3日間あればできるようになります。別に、流速まで測れなくても、見た目狭いかどうかわかればOKです。

エコーやったことない新卒の技師が、3日間くらい模擬患者でトレーニングすると一般診療レベルで通用するくらいなので先生ならなおさらOKです。

くびエコーは3種類ある

くびエコーには実は3種類あります。

高血圧、糖尿などの生活習慣病と首エコーは相性が良い

ただ高血圧や糖尿病の治療をしていても数字を調整するだけの通院になり、患者さんのモチベーションも潜在的に下がっていってます。

当院は他院通院中の生活習慣病患者さんたちに頚動脈の超音波を検査したところ、その多くの方が自分の生活習慣病治療の結果に関心を示しました

プラークが付いていても、付いていないくても、関心を持ちます

食事を気を付けたり、運動したり、とがんばっている方であればなおさらです。

そんな方たちに、

「この調子で○○クリニックさんの高血圧の薬をしっかり飲んでいきましょう」

とか

「コレステロールが今の値だとプラークがちょっと付いてきて、まだ高いのかもしれません」

などのコメントをすると自然と月1の通院先が切り替わっていることを実感するでしょう。

重要ポイント
  • 頚動脈エコーをきっかけに、長年の生活習慣病の通院先が切り替わる事がある
  • 月1処方が切り替わらなくても、プラークのエコーフォローになり、ずっと通院する

ごま氏

生活習慣病の治療の結果を血管画像で「見える化」してあげる事は、今後の治療モチベーション向上につながります(患者さんも増えます)

整形外科の場合は、骨密度DEXA導入がベター

DEXAはすごいです。

あれこそ患者数が減りませんし、骨密度を計測してあげると喜びます。

定期フォローに回る事で数か月に1回に撮影時期が来ることもあり、収益を上げ続けます。

まさに有効な設備投資だと思います。

ごま氏

DEXAは有能、整形外科の開業ならぜひ導入するべき

まとめ

  • くび診療を正しくすると患者が増える
  • くび診療はブルーオーシャン

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