専門性の高いクリニックは少ない患者数で生き延びれるか？

これは結論から言うと、初期投資さえかけなければ専門性の高いクリニックはむしろかなり儲かります。

専門的なクリニックは小さくはじめよう

専門性の高いクリニックはどうしても大振りに開始し始めがちです。

商売自体がそうですが、いかに初期投資を減らして開始できるかはかなりポイントになります。

初期投資は少なく、患者数が増えてきた時点で本投資する順番が大切になります。

専門的なクリニックのメリット デメリット

専門性の高いクリニック名は、その患者さんが中心に集まってくることになります。

メリットは、遠くからでも患者さんが来るようになる

デメリットは、近くの患者さんの間口が狭くなる

ということです。

専門的なクリニックほど職員も少なく

職員も専門クリニックでは少なく配置できます。

そもそも患者数が少ないからです。

専門的なクリニックはビル開業がベター

専門的なクリニックを始める場合は、小さく始められて、患者さんが行き交う場所にあることが良い条件だと思います。

また専門的なクリニックは、歩く事ができないなどの極端に体が不自由な事はなく、公共交通機関で通院できる病気が多いです。

【重要】専門性の高いクリニック名でロケットスタートは難しい

中途半端な専門クリニックは患者が減る

ここで言う専門的とは、肛門科、静脈瘤治療、美容診療、透析、などです。

頭痛クリニックや認知症クリニックなど特定の名前をつける事で、その周辺の患者さんが減り間口が狭くなります。

クリニック名を、なにかの専門クリニックとする場合は、かぜや高血圧などの一般的な病気は来ないつもりで立ち上げてください。

「消化器クリニック」の名称は注意

胃カメラや大腸カメラ、ポリペクが得意だった先生に多い落とし穴です。

カメラをあまりに売りにするあまり、名称を「消化器クリニック」にしてしまうと、もう風邪や生活習慣病などの一般内科の患者さんは激減します。

「消化器内科だったら当然なんでもみれるよ」と思っていても、患者さんの印象は違います。

肛門科は儲かる

クリニック名を「○○肛門科」とすると、かぜはもう来ません。でもお尻の病気の患者さんが遠くからも来ます。

肛門専門のクリニックは少ないですから。

ここで大切なのは、かぜを何人も見るよりも、痔の手術や大腸カメラなどの検査の方がだんぜん高価ということです。

収益的に

痔の手術１回＝かぜ５０人

とすると、遠くからの痔の手術の患者さんを集めた方が収益が上がります。

そこで痔の手術やカメラの提案をすると収益が上がります。

クリニック名は工夫すべき

同じ診療内容を行っていても、クリニック名で大きく収益が変わります。

専門クリニックにするのか、間口を広げた診療を展開していくのか、よく考えてからクリニック名を決めましょう。

単価が高い診療ができるなら、クリニック名を専門的にするのはアリですね。

クリニック経営者から見た【儲かる診療科2020】

ビル開業が向いている専門クリニック

精神科、皮膚科、往診専門クリニックは狭い土地でもできます。

体は元気な方か、オフィスとして使うような場合（往診医の待機場）として使うにはビル開業は向いていると言えます。