肛門を専門にすると儲かる!
いわゆる "シモの方" を専門にするのは、医者としては抵抗がある先生もいるかもしれません。
ビジネスで考えると、いわゆる "シモの方" ってオイシイんですよね。
目次
肛門科のビジネスモデル
- とりあえずS状結腸カメラ(900点)
肛門科の主訴は、ほとんど血便です。
血便の初診は、S状結腸までのカメラをします。
S状結腸までのカメラは、900点です。
初診料が、282点。
合計1182点が全例算定できるカラクリなのです。
カメラの点数は、最低900点です。
- S状結腸 900点
- 下行結腸及び横行結腸 1,350点
- 上行結腸及び盲腸 1,550点
S状結腸までのカメラなら、短時間でサッとできます。
話を聞く時間が短くて済む
- 肛門科は、話をあまり聞かなくても診療の満足度が高い
診療の回転が速い事も肛門科の特徴です。
- しかし、眼科や耳鼻科は、「目や耳の感覚がヘンなんです」って話を聞かなければいけません
- 肛門科は、見た目で異常なければ、会話は無くてもOKです
痔オペは単価が高い日帰り手術
- 痔核の手術は、6,520点
痔の患者さんは最終的に手術します。
手術代は1回で6520点と高単価です。
しかも1日に何件もできます。
肛門科はポリペク案件もある
- ポリペク 7,000点 です
消化器内科では、1日に何件も集まらないようなポリペク症例が、肛門科の標榜ではどんどん集まります。
みんなカメラをやってほしくて来ているのです。
- 消化器内科はカメラで稼ぐ科
- 肛門科は、カメラが前提
- 消化器内科の旨味を全部持っていくのが肛門科
ビジネスモデルの比較
消化器内科 vs 肛門科
消化器内科は、高単価であるカメラ(内視鏡)をやるために、単価の安い "なんでも屋的な診察" をやってフォロワーをつけているのです。
肛門科は、来た時点でカメラ目的です。
肛門科は、高単価の患者さんのみがセレクションされているのです。
- 大量の患者さんを診る外来をしていると、借金返済マラソンの最中にくじけそうになります
- 低単価の大量患者さんを高速で診るビジネスモデルは、体調を崩しがちです
"肛門科は儲からない" というブログもある
- 手術やらないと儲からない、という論調です
ずばり、儲からないからです。
肛門科だけをした場合、手術など外科的なことをしなければ、月に60万円の保険診療収入しか発生しないとわかりました。
クリニックは、普通の開業医の半分の時間しか開けていませんが、フルに診療した12月から3月までの診療報酬が30万円強でした。
なので、フルで開けても60万円になります。
クリニックの必要経費が月に120-130万円なので、儲かるどころか全くの赤字になりますよね。。
(ひらいクリニックさんHPより抜粋)
この後に、手術をした場合は、収益化につながる旨の事が記載してあります。
地域にもよりますが、患者さんさえそこそこ集まれば、外来だけでも収益化できるようにも思います。
しかし、せっかく肛門科をやるなら、痔の手術ができないと、患者さんが来ません。
- 手術しない肛門科には、患者さんは来ない
一生ニオイに耐えられるかどうか
- ポイントは、"一生、肛門と向き合う覚悟があるかどうか" です
肛門科は、とっても儲かります。
しかし、あのニオイに耐えられるかどうか。
しかも一生です。
それが、1番の課題です。
今一度、自分の胸に手を当てて、覚悟を自ら問いましょう。
そうすれば、道が開けます。
まとめ
- 肛門科のビジネスモデルは、カメラと痔の手術
- 消化器内科の太客を集めたのが肛門科
- 肛門と向き合うには覚悟が必要
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