ドクターが複数の診察室を行き来する通称「歯科診療方式」。
これは、多数の患者さんを診察するときにはとても効率よく診察することができます。
でも、ドクター以外の職種(事務・看護師)が患者さんを診る時間が長くなるとも言えます。
そんな時、ドクター以外の職種が患者さんと接していても満足度を上げる会話とアイテムを紹介します。
体重計【月1でもプレッシャーを】
生活習慣病で、月1通院の方におすすめです。
血圧を自動血圧計で測るのであれば体重を診察室で測る事で、時間稼ぎができます。
ドクターも月1の高血圧通院やコレステロール通院で会話は特に発生しないんです。
測った後も「服を着てますからね(ニッコリ)」と言うのも忘れずに。
助手ちゃん
ごま氏
握力計【すっきり帰るために】
ドクターが診察室に到着するまでの、いわゆる「時間稼ぎのアイテム」ですが、中でも握力計は大切です。
長く通院していると手がしびれる、などの主訴を後々言う方はいます。
そんな時にベースの握力があると「握力は前と同じですね」などコメントすることができます。
血圧は自宅で測れても、握力は自宅では測れません。
また、一生懸命、力を入れる事で具合よく疲れ、なんだかやり切ったような、すっきり満足して帰る事ができます。
助手ちゃん
ごま氏
「今、1番困っていることはなんですか?」
これはドクターが診察室に来る前にぜひ聞いておいて欲しい問診内容です。
この質問に対して「困っている事は特にない」ということであれば、一瞬で診察が終わっても満足度は下がりません。
若い患者さんは、「特にない」という答えが多いです。
それは「血圧以外に健康上困っていることはない」という意味でもありますし、
「困っていることはあるけど、病院で相談するような悩みではない」という意味かもしれません。
お年寄りの患者さんは、「嫁にいろいろ頼みにくい」とか「あの人となんで結婚したのか後悔している」とか
「孫が病気になった」とか、いろいろ吐き出してくれます。
コメントできるものがあればサッとコメントしますし、話が逆に長くなりそうであれば、聞き出したスタッフにそのまま引き続き聞いてもらいます。
とにかく、外来で患者さんが「出し切ること」で、同じ保険診療でも満足度が高まります。
助手ちゃん
ごま氏
「あのクリニックは話を聞いてくれる」と言われるために
「話を聞いてくれるクリニック」=「優良クリニック」というイメージは多くの人に根付いてます。
そしてコストもかからず、いい評判が得られる方法だと思います。
しかし他の患者さんがいるときは、ドクターが長時間に渡って話を聞くわけにはいきません。
待っている患者さんの満足度が下がる可能性があるからです。
その場合は、コメディカル(事務・看護師)に精一杯話を聞いてもらいましょう。
話を聞くのに資格はいりません。
必要なのは思いやりです。
話を聞く事で感謝され、そのスタッフ達も「医療現場で働いている」という感覚を身に着けてもらいましょう。
まとめ
- 体重計、握力計は低コストで効果あり
- コメディカルに話を聞いてもらう体制づくりが必要
- コメディカルの士気も上がり、お年寄りの満足度も上がる可能性あり
- 評判が良いクリニック=話を聞いてくれるクリニック
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