診療単価が高いと保険指導の対象になるお話を以前にしました。
【儲かりすぎるとダメ】診療単価が高い事のデメリット診療報酬の低い治療をたくさん行おう!
- 診療報酬の1人あたりの平均単価を下げましょう
- 平均単価が高いと、厚生局からの指導があり、最悪、保険医取消になります
では、診療単価を下げるにはどのような工夫が必要になるのでしょうか。
これは、リハビリ機械の電気治療のイメージです。
1回1000円の電気治療(物理療法)を大勢行うことでどんどん単価が下がっていきます。
MRI(2万5000円)や、ポリペクトミー(7万円)をたくさん実施するクリニックであっても、電気治療(1000円)を同じ数だけ行えばどんどん単価は下がっていき、個別指導ラインを上回る単価となるリスクを回避できます。
助手ちゃん
ごま氏
整形クリニックならともかく、内科クリニックで電気治療ができるイメージは少ないからね
CTは導入しない方が良い
- クリニックのCTは採算が取りづらいです
過去記事の通り、CTを入れて元が取れる可能性が高いのは耳鼻科で顔面CTを導入する場合のみです。
診療単価を下げよう!整形・脳外科ですら、CTは元が取れない可能性があります。
元が取れないと精神的に不安定になって強引に検査に誘導する事があります。
そうすると過剰診療になりかねません。
国も、CTやMRIのような大きな画像検査機器をクリニックレベルではなるべく導入しないように保険点数を調整したり、指導したりしています。
その国の思考や流れは開業した後に気づくことになるのですが、開業前や事業計画段階では、機械メーカーの方が距離が近いため、売ろうとするセールス圧力や上手な言い回しによって、CTやMRIを導入することに大きな疑問を抱かずに導入することになります。
そして年間保守料を払い続けることになります。
保守料は、CTなら年間200万、MRIなら年間600万です。
このランニングコストを払い続けるストレスで、段階的なプロセスが省略された(XP検査やUS検査がはじめにされていない)CT検査が多くなり、診療単価が上がり、個別指導の対象となってしまうのです。
そんなストレスを回避するため、大きな機械を入れない選択を検討してみてはどうでしょうか。
MRI導入もリスクなのかしら?
助手ちゃん
ごま氏
神経系を標榜していたらMRIは必要だけどCTまではいらないよね
大勢の患者さんを診察する
最も大事な事で難しい事ですが、診療単価を下げるには、「とにかく患者数を増やす」ということです。
患者数がめちゃくちゃ多いクリニックでは、ちょっとした事での受診も含まれています。
処方の継続ですぐ診察が終わる場合などです。
こういった患者さんがそもそも多いと単価はどんどん下がり、また収益化につながります。
流行っているクリニックは、単価が低く、個別指導の対象にもならず。
流行っていないクリニックは、単価を上げるしかないため、ついつい過剰診療になり、個別指導の対象となりがち、という悪循環があるということです。
流行るクリニックになるかどうかは、周りの診療所の数や、今後の新規開業医の数からわかりづらい事もあります。
大きなリスクを回避するためにはやはりまずは小さく始めるというのが基本となるでしょう。
小さく始めて、患者数が少ない場合は、はじめのうちはバイトやその他の副業をしながらしのいでいけばいいんです。
助手ちゃん
ごま氏
まとめ
- 診療単価を下げるために物理療法のリハビリを導入する
- CTの導入はなるべく避ける
- 単価の安い患者さんを大勢診察するイメージを持って開業する
[…] 診療単価を下げよう! […]