開業医になるということは、医者ならではのビジネスモデルを考えるということ
開業医=ビジネスモデルを考える経営者
- 勝つ可能性が高いビジネスモデルを常に考える
開業医になるとは、ビジネスを起こす、ということです。
ビジネスを新しく始める、ということは、ビジネスモデルを考える必要があります。
ただ、クリニックを建てて得意な診療科で開業する、だけではビジネスとしては上手にいきません。
医者ビジネスのメリット
- 話をするだけでお金が発生する
- カラダの特性の知識を使える
- 一般では売れない医薬品を売れる
- 特殊な施術ができる
どんなに小さいクリニックでも、とんでもなく大きいクリニックでも、相談料(診察代)は一緒です。
であれば、大きいクリニックである必要はありません。
そもそも、特別な道具や医療機器などは不要であり、医者の体がひとつあれば稼げるのです。
その点を忘れてしまうと不要な借り入れ(借金)を起こすことになります。
- 普通の対面商売では考えられないような高い収益率になる
医者は身ひとつで稼げる資格
- 借金を負う必要はそもそもないというところを忘れてはいけません
人と話をするだけでなぜか報酬が発生する資格です。
なので、機械は何一ついらない、というところから発想しましょう。
機械がないと稼げない、という発想やビジネスモデルは危険です。
医者なのに破産する可能性があります。
- 機械がないと稼げないビジネスモデルは危ない
- そもそも身ひとつで稼げるところから発想する
- 身ひとつから考える事で装備が最小限になる
小屋は小さければ小さいほど良い
- クリニックが小さい程、爆益を早く挙げられます
- そもそも医者は "話をするだけで報酬が発生する商売" です
- 会話のやりとり自体がメインなら、小部屋が1個あるだけで十分
医者は困っている人の相談に乗るだけで報酬が発生する商売です。
もちろん、話を聞いた上でお悩みを解決せねばいけませんが。
人間のカラダの特性を使ったビジネスもできる
- カラダの特性を使うことが医療ビジネスの真骨頂です
- 人間というのは、なりやすい病気が決まっています
- また、傷みやすいパーツが決まっています
人間の体は、だいたい何十年か経過すると、血圧が上がって、脳が傷んだり、ガンになったりして、最期は心臓が動いたり動かなくなったりして、一生が終わります。
その間に、首と腰が痛くなります。
この流れの中で、多くの人間の選択する行動も、驚くほど似ています。
血圧が上がっても血圧の薬を飲みたくない人が多くて、脳卒中で後遺症が残ると血液さらさらなどしっかり薬を飲むようになる。
痛みしびれの薬は、苦痛があるため生活習慣病の薬よりも欠かさず飲むし、こまめに通院する。
どんな健康な人でも、節目ごとにガンのチェックが必要になるし、本人も必要性を感じている・・・が男性はなかなか受診できないのでまあいいやと思っている。
生活に余裕があるひとは、見た目を気にするし、そのためにはいくらでもお金を出す。
この人間の決まった思考の流れの中で、どこに焦点を合わせるかが医療のビジネスモデルなのです。
腰痛の人にレントゲン撮影してリハビリ・電気治療のビジネスモデル
とにかく、リハビリに持ち込めば通院します。
診断はこの2つを機械的に付けるだけでビジネスモデルとして成立します。
痛くて来ているのに、レントゲンで異常なし、では他のクリニックに行ってしまいます。
なので、このどちらかを言う事に "決めている" のです。
ちなみに、ヘルニアはレントゲンでは見えません。
診断が間違っていても、リハビリを続けるうちに大部分が治るので、それで良しとしているのです。
腰痛の出口戦略としては、リハビリに持ち込むので、リハ室がなければいけません。
また診断はレントゲンがあればOKです。
なぜなら、レントゲンの結果は、ヘルニアか腰部脊柱管狭窄症のどちらかしか言わないと決めてるのですから・・・
- 疾患の人口のとても多い腰痛のビジネスモデルはシンプル
- レントゲンで"異常なし" は無く、若いひとは"ヘルニア気味"、高齢者は"腰部脊柱管狭窄症" と診断され、リハビリに回る
肩こりのビジネスモデル
腰痛の外来とビジネスモデルは酷似しています。
レントゲンを撮影して "異常なし" は言わないビジネスモデルは同様です。
若いひとには"ストレートネック"、高齢者には"頚椎症"と言って湿布を処方するパターンです。
若いひとには"スマホのやりすぎ"と言い、年寄りには"姿勢ですね"と言って、特に具体的な解決策は示しません。
レントゲンを撮って見ていない先生もいると思います。
レントゲンは初診時の関所みたいなものです。
それで大きく方針が変わることもなく、姿勢と湿布だけです。
これだけでビジネスが成立し、大繁盛するわけですから、医師免許は本当にすごいんです。
あとは、この構図をどれだけ安く始めるか、作り上げるか、だけなのです。
生活習慣病は、数字みて"いつもの処方" か "薬増やす" の2択
これも誰でもできるビジネスです。
数字が高かったら1;1対応で薬を増やすだけです。
せっかく増やした薬は儲けが減るため、薬を減らしません。
これもビルの1室でもできる会話です。
これだけのビジネスに、初期費用をかけたり、融資を受ける方がおかしいですよね。
めまいは、三半規管と決めつけるところから始まる
めまいで受診したら、診察や検査をしても、これ以外の事はほぼないです。
冴えてるところで、ステロイドやアタPの点滴をするくらいです。
脳梗塞の可能性があるとは、はじめから思っておらず、問診表の段階でこの構図に当てはめようとします。
間違ってはないですけど、ときどき間違うかもしれませんよね。
でも、今までのビジネスモデルも、"時々間違うかもしれないけどそれは運が悪かった"、というビジネスモデルのクリニックが多いです。
収益化されて患者数が多いところなら、なおさらです。
とりあえずカメラ、というビジネスモデル
肛門科で標榜すると、とりあえずカメラして初診料を上乗せします。
これでベースアップを図るビジネスモデルなのです。
循環器のビジネスモデル
胸が苦しい、というと、消化器なら「胃酸が逆流する気がある」と言って、胃薬を出しますが。
循環器のビジネスモデルでは、「狭心症の気がある」と言ってテープ製剤やニトロ舌下錠を処方して月1で通院させ続けます。
心臓の病気なら一生通院させる事ができます。
また、「冠攣縮性狭心症」は、カテーテル検査でも異常が出ないため、真剣に疑ったら通ります。そして一生通院してくれます。
呼吸器内科のビジネスモデル
呼吸器内科の先生が診れば、ちょっとした咳でも "喘息の気" になります。
吸入といかないまでもアレルギー薬や、モンテルカストの月1通院を積んでいけます。
患者自身が "喘息じゃないだろう" と通院を止めても、ときどき風邪を引いて戻ってきた時に、カゼの咳でも、"ほら、喘息の発作が出たでしょ" と言えば、もう月1通院が離れません。
占い師のような一般医のビジネスモデル
あるあるですが。
不安をあおる、占い師的なビジネスモデルです。
お年寄りの方は、これから訪れるまだ見ぬ病魔との恐怖と戦っています。
そんな時にこんな事を占われたら、恐怖と不安で通院するしかありません。
そして意義に乏しい薬の継続処方のために通院するというビジネスモデルです。
医者であっても、経験豊富でも、"○○の気" があるのかないのかはわからないはずです。
しかし、田舎でも都会でも、昔も今もこれからも、なくならない鉄板のビジネスモデルなのです。
まとめ
- 開業医になるということは、ビジネスモデルを考えるということ
- ビジネスモデルをシンプルに考えるだけで、借金が少なくできる
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