自由診療のメリットというと、効率よく、健康な方がより健康になれる治療を提案できるということです。
経営者にとっては自院の宣伝効果もあり、非常に具合の良いものになることが多いです。
その場合、自由診療の目的をしっかりと意識しておく事が重要です。
ビタミン点滴をはじめよう
自由診療の王様と言えばビタミン点滴です。
量さえ誤らなければ安全に実施でき、安定した収入が期待できるからです。
自由診療をはじめようと思えば、1番はじめやすい診療行為と言えるでしょう。
助手ちゃん
ごま氏
ビタミン点滴の種類
いろいろなビタミンの種類があるので、代表的な注射とイメージを掲載します。
- ビタミンB1 =にんにく注射
- ビタミンC =美肌注射
- マルチビタミン =元気になる注射
当院でも行っていますが、値段で人気が前後します。
一般に、女性にはビタミンCとマルチビタミンが人気です。
マルチビタミンの場合は、ビタミンCが入っている事をアピールした方が選択されやすいです。
打つ時は、点滴でも注射でもどちらでもOKです。
助手ちゃん
ごま氏
ビタミンB1注射=にんにく注射
ビタミンB1は、いわゆる「にんにく点滴」です。
これはチアミンを50mg程度を注射するものです。
注射して数秒すると、打たれた方はにんにくの匂いに包まれます。
周りのひとには匂いません。
主に、疲労回復、風邪のひき始めなどに効果があります。
注射は点滴で落としても良いし、ゆっくり血管注射(10秒ほどかけて)でも良いです。
点滴の方がその場を離れられるので良いのかもしれませんが、その場合は50mLの生食など、少量の溶媒の方が時間短縮になって良いでしょう。
助手ちゃん
ごま氏
ビタミンC注射=美肌注射
ビタミンCは、いわゆる「美肌効果」を狙ってます。
おそらく世間的にもそういうイメージが強いでしょう。
そのイメージを崩さず、きれいなイメージで広められるとより効果的です。
ビタミンCの注射を真面目に「アスコルビン酸注射」というネーミングにすると、患者さんは全然来ません。
やはりわかりやすいネーミングが良いでしょう。
ビタミンCの量は悩ましいところです。
アスコルビン酸は500mg、1g、2g、10g、25gといろんな量での点滴があります。
安全に実施できるのは10gまでです。
25g以上では、G6PD欠損症があるときは溶血して貧血(溶血性貧血発作)になる恐れがあります。
- G6PD=グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症
- G6PD欠損がある人に大量のビタミンCを投与すると溶血してしまう
- 25g以上のビタミンCを投与する場合は、事前に血液検査で調べておく
- 検査料金は5000円前後くらいのことが多い
また連日注射しに来る方も多いですが、500mgであれば連日でも大丈夫でしょう。
25gであれば月1程度に留める方が無難です。
25gはまた、がんの免疫療法でも使われたりもします。
ビタミンC点滴は非常に人気の点滴なので、目立つように宣伝しましょう。
また、ビタミンCは国内で製造されたアスコルビン酸の注射液は防腐剤が入っているのに対して、マイラン社のビタミンC製剤(アイルランド製)では防腐剤が入っていません。
輸入にはなりますが、防腐剤を抜いているという点ではアピールができます。
助手ちゃん
ごま氏
継続できる値段でやるというのもポイントかもしれないね
マルチビタミン=元気になる注射
ご高齢になるととにかく元気がありません。
「何を食べたら元気になるのかしら」と相談にくる人も多いです。
そんな中、「総合ビタミンの点滴」の広告を目にすると、自然と「これやってみよう」と思われる方も出てきます。
こちらから薦めるというよりは、「これ、お願いします」という感じで集まってくるのが総合ビタミン点滴です。
薬物としては、ネオラミン・スリービーなど、ビタミンB1、B6、B12、Cなどがしっかり入ったものが良いでしょう。
また、美意識の高い20-40代の女性も総合ビタミンの点滴は大好きです。
きれいな院内広報を作ってじわじわと広めていきましょう。
助手ちゃん
ごま氏
自由診療の値段設定
何を目的にその自由診療を行うかで、値段設定が変わってきます。
患者さんが少ないクリニックであれば、集患効果を狙って100円でも安く売る方がいいでしょう。
患者さんが元々多いクリニックであれば、高めに設定して単価を上げる売り方でもいいです。
周りのクリニックのホームページを確認して、値段設定を工夫しましょう。
助手ちゃん
ごま氏
まとめ
- ビタミン点滴は自由診療の第一歩
- 値段設定は目的で決まる
- 広告効果に期待しているのであれば、安くはじめてみよう
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