クリニックの経営が軌道に乗ってくると、次は足場をしっかり固め、いろいろな事に目を配る必要があります。
中でも、医療安全上のトラブル回避は、クリニックの安定的な運営に欠かせません。
目次
院内カメラを設置するべき3つの理由
- トラブル時のビデオ判定
- 防犯目的
- 職員の接遇向上
カメラの導入費用は数十万程度
- 数十万程度でカメラが導入できます
- セコムかアルソックに依頼します
- 維持費(保守料)はかかりません
ビデオカメラを導入するには建築設計の段階で警備会社に依頼します。
警備会社はセコムかアルソックのどちらかです。
イメージとしてはセコムは細かくで費用が高め、アルソックは大ざっぱで費用は安めです。
- セコム・・・費用が高いが、設定が細かい
- アルソック・・・費用は安く、設定がシンプル
患者トラブル回避の秘訣は ”証拠ビデオ”
- 院内でのトラブル回避のため、待合室のビデオ撮影は欠かせません
- ビデオ設置は、建築設計の段階で警備会社を入れた方が良い
トラブル回避にはビデオカメラの導入が望ましいです。
なぜなら、トラブルがあった時は、第三者はビデオ記録を最も重要視するからです。
そこには証言により ゆがめられた事実ではなく、間違いない真実が映っています。
例えば、スタッフが「保険証をお返ししました」と言っても、患者さんが「受け取っていません」と言えば、患者さん発言が通ってしまいます。
例えば、患者さんが自分自身で転んでしまっても、「スタッフに接触した」と言えば、患者さん発言が通ってしまいます。
クリニックの医療安全でも今やVARの時代です。
- VAR = ビデオ・アシスタント・レフェリー
どの部屋に付けるにしても、天井に取り付ける事が多く、ビデオカメラや配線を目立たないようにするには、設計の段階で図面に落とし込む事が重要です。
患者さんにとぼけられたりすると、それ以上の追求ができなかったり、院内で起きた事故にまったく対応できないことになります。
- 院内の事故は、患者さんにとぼけられると必ず負ける
- 勝てるのは、ビデオ録画がある場合のみ
カメラを付けるべき3つの場所
- 受付と待合
- 駐車場
- チャイルドスペース(子供の待合、託児場)
特に駐車場は絶対にカメラを設置した方が良いです。
クルマ同士のトラブルがあった時、最も重要な証拠になりますし、何台くらい駐車場に車があるのか、駐車場のスペースは足りているか、どの時間帯が混んでいるか、違法駐車がないか、などの判断にもなります。
- クリニック駐車場は夜間の違法駐車も多い
受付カメラのメリット
- 受付スタッフが安心して働ける環境を提供できる
- 受付スタッフの接遇が向上する
受付にカメラがないとどうなる?
トラブル患者は受付で文句を言います。
受付で渡した書類を「もらっていない」と言われれば全て病院の責任になってしまいます。
患者さんはとにかく受付で文句を言います。
患者さんのクレームを聞いていると、受付スタッフもイヤになってしまい、優秀な人間であっても辞職しかねません。
- 受付カメラがないと職員を守ってあげられない
受付カメラで職員の安心感を提供
受付カメラを設置することで、
受付スタッフに安心して働ける環境を提供できます。
受付カメラを設置 = 受付スタッフの安心して働ける環境、です。
「ホワイトな職場」とスタッフから逆評価されるためには、このような気配りも必要です。
受付カメラでスタッフが上品になる
受付カメラがあると、スタッフが行儀よく接遇するようになります。
スタッフも経営者から見られている意識になるためです。
ビデオカメラがあることで、スタッフが安心して受付業務ができる環境を提供することができますし、スタッフ自身にも見られている事で抑止力が働き行儀よく接遇するようになります。
駐車場カメラのメリット
- 駐車場トラブルでは、最高の判定材料になる
- 患者数の把握、駐車場の空き状況の把握に最適
駐車場カメラが無いとトラブル解決できない
駐車場カメラがない場合、駐車場トラブルが起こったら、解決する方法はまずありません。
駐車場トラブルは、ビデオ判定がないと解決できません。
カメラ設置してなければ、駐車場トラブル起こった時点で負けます。
駐車場カメラは集患の戦略に必須
駐車場カメラを見直す事で、どんな患者さんが、どの時間帯に来て、どのくらい駐車場が空いているのか、など、患者さんの動線を研究できます。
休診日の駐車場カメラも情報が多い
休診日のつもりでも、駐車場カメラを見返して、患者さんが正面玄関まで来て帰っていくシーンが映っていれば、休診のアナウンスが不十分、という判断になります。
違法駐車の証拠にもなる
夜間や日中の違法駐車も、揺るぎない証拠となります。医療機関への違法駐車は意外と多いです。
チャイルドスペースのカメラのメリット
- 子供同士のトラブルを解決する方法も、ビデオ判定しかありません。
子供同士となると、じゃれ合う事もしばしば。
時には、故意ではなくてもケガをすることだってあります。
大人同士ならともかく、子供同士であれば、その時に病院が仲裁に入ってあげなければいけません。
どちら側に付いてもカドが立ちますし、親同士のつながりで将来的に風評被害に合う事も考えられます。
チャイルドスペースがある以上、そこもビデオの撮影範囲に含めるように心掛けましょう。
カメラは防犯にも役立つ
- カメラはトラブル対策のために設置する
- 防犯にもなる
ビデオカメラの設置は、そもそも防犯用だったはずです。
しかし、クリニックやその他のサービス業などは、お客さんとのトラブル対策を主目的として設置しているのです。
- カメラの目的は、防犯よりも、お客さんとのトラブル対策が主目的
まとめ
- 院内カメラはメリットがいっぱい
- 設置は建設の設計段階で警備会社に連絡
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