【後悔しない】超高額な医療機器を買う時の交渉術2019

クリニック開業の資金の内訳のうち、土地・建物はかなり高いです。

でも。

医療機械もとんでもなく高額なものも含まれます。

開業前は、事前交渉の連続 です。

経営が始まっていない状態で、見積もりを取らないといけないのでイメージが沸きません。

また、クリニック開業の経験が一度もない、という制限の中で、高額な機械を買わなければいけません。

なんせ準備段階で勝負が決まります。

 

高額機器を買う時の上手な交渉のノウハウ

  • 必ず、2社以上から相見積もりを取る
  • 必ず、年間保守料の交渉は、
    モノを買う前に済ませる

 

相見積もり保守料決め

この値段交渉では、この2点を守れば、
大胆な損はしません

機械を売ってくれた相手と
最終的に良好な関係でいられるために、
このことを、深く、深く、心に刻んでおきましょう。

本当は納得いかない値段でも、
それを許容して買った場合、
不具合が出た時には
両者の関係にあっという間に深い溝ができ、
信頼関係が崩壊します。

 

  • 値段交渉のポイントは、相見積もり保守料決め

 

保守点検の年間料金は、買う前に済ませる

  • 導入費用が安いと、
    保守料が高い場合がある
  • 後から保守料の交渉をしてくる業者とは、
    長くお付き合いするのは難しい

 

モノを買う時に注意すべきは年間の保守料です。

いくら安く買っても、年間の保守料が高ければ意味がありません。

 

開業当初の初期投資が多過ぎる場合は、敢えて年間の保守料が少し高くなってでも、
導入費用を安くしてもらうように交渉するやり方もあります。

このあたりは臨機応変に対応することになりますが。

でもやっぱり、高い保守料のメーカーの製品は買わない、が基本です。

 

1番ダメなパターンは、買った後に保守の話をする事です。

これは、初めにそこまで話を詰めておかない経営者にも責任がありますが、
初めに説明してこない業者がいたとしたら、その業者はかなり問題です

保守料ってなに?
  • 保守料とは、点検と壊れた時の対応してくれる年間の費用

 

年間の保守料を知っておこう

  • 年間保守料は、いわゆる ランニングコスト となります。
  • あとあと経費を削減しようと思っても、
    どうやっても減らない固定費になってしまいます
  • 保守料の「どうやっても削れない固定費感」は、
    開業1年後にハッと気付きます(泣)

 

ランニングコストは、保守料人件費で決まります。

人件費は、スタッフの増減で変化がありますが、
保守料は本当の意味での固定費です。

保守料は、本当に何年も変わりませんし、
どうやっても削れません。

 

過去記事をupしておきます。

【経営を苦しめる魔物】モノを持つとお金がかかる

 

機械 年間保守料
MRI 600万
CT 200万
レントゲン 20万
電子カルテ 60万
PACS画像システム 50万

 

さらに、追加するべきものがあります。

それは、コピー機、プリンタ、自動釣り銭レジ、自動ドア、エレベータ、警備システム、消防・消火器関係、です。

物品サービス 年間保守料 保守の必要性
FAX+コピー機(複合機) 36万円
プリンタ(電子カルテ付き) カルテ込み
自動釣り銭レジ 12万円
自動ドア 5万円
エレベータ 42万円
警備システム 約80-90万円
消防システム・消火器 6万円
給与システム 12万円
合計 約200万
(年間)

 

 

交渉術のノウハウ

値段の折り合いがつかない時の交渉術
  • 導入費用が高い事を許容する代わりに
    ランニングコスト(=保守料)が
    安くならないか交渉する
  • 他の業者と相見積もりをとる事を
    淡々と伝える
    (いやらしく受け止められないように
    伝える)
失礼な態度をされた時の交渉術
  • 怒る
  • 話を聞かずにあっさりと帰る
  • とにかく笑顔を見せない

見積もりについては、特に金額について何も準備もないままで来た場合は、
あなたは馬鹿にされている と思うべきです。

その時はもう、怒っていいです。

経営者が怒るタイミングは難しいです。

変なところで怒ると「あの先生は変な先生だ」と業者伝いに不本意なウワサが回ります。

また、まったく怒らないと業者さんから「あの先生なら優しいから大丈夫だ」と、軽んじられます。

いずれ大きな損失を受ける事につながるかもしれません。

 

実際、怒っていなくても「怒るポーズ」は大切です。

筋を通すという事は、今後の経営者にとって大切になります。

経営者は謙虚な王様と思って、筋を通し、怒るべきは怒り、その姿勢がいつか自分やスタッフを守る事になると信じましょう。

  • 「筋を通す経営者」を示すために「怒るカード」を使う
  • 実際に怒っていなくても、「怒っているポーズ」は経営には大切

 

買った後に保守料の話をすると、
業者側の言い値で受けないといけない

  • 買った後に保守料を交渉すると、
    保守料を下げるために
    保守のプランを下げる事になる

良くないのは買った後に保守の話をする事です。

 

 

MRIのフルメンテに、年間900万と吹っ掛けられることもある

  • MRIは600万が限度です。
  • MRI保守は、できれば全部込み込みで500万を狙って交渉しましょう

MRIの値段自体は約5000万円程度でしょう。

それで年間900万円の保守料は高すぎます。

10年でもう1台買えるくらいの保守を取ってくるのが、ちょっと割高感のある業者の目安です。

 

自動の釣り銭レジでも月1万の保守料と言われる

  • 自動釣り銭レジのメリットは時間の短縮
  • 自動釣り銭レジは、約100万円(意外と高い)、保守も高い

 

 

まとめ

  • 年間の保守料まで含めて機械を買う交渉をするのが基本
  • 年間保守料がわからなければサッと調べる
  • 買った値段の1%の年間保守料なら安い方

 

 

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